新しいクリーンセンターの建設に関連して
(榎本)
新しいクリーンセンターの建設に関連して今後、建設に向けた議論を加速させるため集中審議を行うということでしたので、ぜひ建設的で前向き、誠実で現実的、そして公正な議論をと望んでおります。
そうした観点から、令和5年1月25日に追分自治会、追分梅園組合、同じ方が代表者になっておられますが、ここから梅園組合の土地をクリーンセンターの建設のために活用してほしいというような要望書が提出されたことについてお伺いをしたいと思います。
令和5年2月9日の午後、会派の有志で現地に視察に行かせていただきましたところ、現在梅林はほとんどなく、南側の土地に至っては広大な平地となっており、キャンプ場になっていました。
まず、要望書が提出された経緯について、どのように認識をされておられるか。
(クリーンセンター建設推進課長の答え)
追分自治会、追分梅園組合代表者から、クリーンセンターの建設候補地として立候補するとの要望書をクリーンセンター建設推進課に頂いたところでございます。
市といたしましては、当該地が平成15年頃から平成26年頃まで土砂の搬入が継続的に行われた土地であり、高低差が20メートル以上あるなど、必要な面積の造成等が可能であるのか、また、第二種風致地区及び富雄風致地区ゾーン3としての様々な規制、また、令和5年5月に施行予定でございます宅地造成及び特定盛土等規制法による規制の影響等も確認していく必要があると考えております。
また、周辺道路は生活道路であり、第二阪奈道路からのアクセスが考えられ、道路管理者等との協議も必要になってくると考えております。
これらの内容を確認するとともに、必要となるコスト、また、昨日、近接する丸山自治会会長から建設反対の意見書が提出されたことから、地元周辺住民の皆様の御意見等も慎重に検討する必要がある、このように考えております。
クリーンセンター建設候補地として立候補するとの要望書の実現性
(榎本)
クリーンセンターの建設候補地として立候補するとの要望書にある提案の実現性、これをどのように捉えているかについて、土地の現在の状況なども踏まえて、提案への評価をどのように考えておられますか。
(クリーンセンター建設推進課長の答え)
策定委員会からの御依頼もあり、検証や確認のための調査の必要はある、そのように考えております。
風致地区としての問題
(榎本)
この場所は風致地区でありますが、木々の伐採、盛土、形状変更、開墾残土、廃棄物等、現状に至るまで問題はなかったのでしょうか。
(クリーンセンター建設推進課長の答え)
廃棄物対策課によりますと、南側の現在、追分パーク部分につきましては、平成15年頃から土砂の搬入が始まり、平成22年頃まで土地の造成が行われており、この間、地元の要望等もあり、現地パトロールと指導の記録は約60回となっております。
その後、平成23年頃~26年頃にかけて、北側の現在、追分梅林の一部分を残土処理場として利用するため、土砂の搬入が行われてきたことが確認できております。
また、平成23年5月には匿名の市民から、中町にて土砂を埋め立てている現場があるが、その中の一部に塩ビ管、コンクリートがら、れんが等の廃棄物が混ざっているとの情報提供があり、現場確認を行っております。
当時、現場では重機4台ほどが稼働し、ダンプへの土砂の積み込みや整地作業を行っていたようです。埋め立てられた土砂の一部に塩ビ管、コンクリートがら等の廃棄物を確認できたため、廃棄物の除去を指示し、今後も定期的に現場確認を行うことを伝え、その後、平成26年3月まで記録上50回を超えるパトロールと指導を行っております。
また、規制についてですが、当該地は矢田丘陵の自然的景観の維持・保全を目的にして指定を行っている富雄風致地区に含まれており、種別、ゾーン区分けが第二種風致地区、及び富雄風致地区ゾーン3の規制がかかっております。
第二種風致地区の具体的な規制につきましては、建築物等の高さ、煙突も含め10メートル以下、建蔽率30%以下、道路からの壁面後退距離2メートル以上、隣接地から壁面後退距離1メートル以上、緑地率30%以上、切土また盛土の高さが3メートルとなっており、富雄風致地区ゾーン3につきましては、建築物の屋根につきましては勾配屋根とし、その部材や色彩についても規制がかかっており、壁や工作物である塀や擁壁、フェンス等にまで、部材や色彩、仕上げ等にまで規制が及んでおります。
盛土等に関する規制は、現在のところ宅地造成等規制法により指定された宅地造成規制区域が対象となっており、当該地は宅地造成規制区域に該当し、1メートルを超える盛土、2メートルを超える切土、切土と盛土合わせて2メートルを超える行為、500平米以上の造成行為に対して許可を受けることになっており、その計画において築造される擁壁やのり面に対し基準を設け、規制の対象となっております。
クリーンセンター建設立候補地の調査
(榎本)
今後、この土地について、先ほどの報告の中でも調査等を行うお考えがあるということでございましたが、あるとしたならば、どのような調査を想定しておられますか。
(クリーンセンター建設推進課長の答え)
策定委員会より、盛土工事につきましては、令和3年の熱海市における土石流災害を引き合いに出され、盛土の調査について言及されていることから、一定の調査は必要と考えておるところでございます。
クリーンセンター建設立候補地要望書の提出による進捗への影響
(榎本)
今の答弁の中で調査を行うということでしたが、要望書の提出により現計画の今後の進捗、スケジュールに影響を及ぼすということはありますか。
(クリーンセンター建設推進課長の答え)
現在のところ、まず情報を集約し、詳細に検討することが大切と考えております。今のところ、今後の進捗に影響の出るような調査については想定しておりません。
クリーンセンター建設立候補地要望書提出の近隣理事会の評価
(榎本)
当該土地は、近隣に丸山住宅をはじめ閑静な住宅地が広がっているわけでございますが、先ほどその丸山町の自治会から反対の意見書が提出されたとの言及があったかと思います。
近隣自治会等は、本提案をどのように評価していると認識されておられますか。
(クリーンセンター建設推進課長の答え)
追分自治会と近隣の自治会との調整については、双方とも納得する状況ではないと認識しております。
令和
5年2月
14日に、追分梅林に近接する丸山自治会から建設に反対する旨の意見書が提出されたことから、必ずしも地域の総意を反映して新クリーンセンターの候補地に名のりを上げたものではないと、そのように考えております。
スポーツ施設を利用される際の使用料支払いについて
(榎本)
市内のグラウンドゴルフの練習者の方からお声が届いているんですが、会場の使用料金を各事務所に都度持っていっておられるということで、クラブの平均年齢が90歳に手が届くというような状況のクラブもございます。そうした皆様にとって、この作業が大変な負担となっております。
(スポーツ振興課長の答え)
振込、キャッシュレス化等の対応についてどのように考えているのか、また、今までの検討について、今後の見通しについてお答えします。
近年、日常生活の中でクレジットカードや電子マネー、QRコードを利用した支払いが急速に進んでおり、スポーツ施設を利用される際の使用料についてもキャッシュレス化を進めることが市民の利便性の向上、職員の事務負担の軽減等の観点から効果があると認識しております。
現在、本市のスポーツ施設は指定管理者が使用料を代理収納していることから、キャッシュレス化については、システム導入に伴う費用や決済事務処理等にかかる手数料の支払い、多様な種類の決済手段など環境整備が必要で、今後、他市の導入事例も参考にしながら、さらに検討を進めていきたいと考えております。
グラウンドのコンディションについて
(榎本)
グラウンドゴルフ場を利用されている皆さんから、1月、2月の霜の降りる時期など、グラウンドのコンディションの問題で練習を中止せざるを得ないという声が届いております。
グラウンドのコンディションについて、どのような声が寄せられていますか。また、改善の必要性についてどのようにお考えでしょうか。
(スポーツ振興課長の答え)
グラウンドのコンディションについて、どのような声が寄せられているか、また、改善の必要性についてどのように考えているかについてですが、球技場の凍結時の利用については、利用者の安全確保の観点からグラウンドのコンディションの状況確認を行い、安全に使用できない等の判断をした場合は利用者と調整の上、中止をお願いしております。
どのような声が寄せられているかについてですが、晴れているのになぜ使用できないのかとの問合せがあり、朝は凍っていても気温が高くなると氷が解け、コンディションが悪くなり危険が伴うことや、利用後の整備ができない場合がある等の説明を行い、利用者が現場を確認して納得されたこともあると報告を受けております。
凍結時の対策としまして凍結防止剤の散布などがありますが、指定管理料の増額などの費用が発生するため、現状では難しい状況です。その他の改善方法を含めて、調査してまいりたいと考えております。
要望
新しいクリーンセンターの建設は、市民が広く関心のある、とても重要な事柄ですから、正確な情報をしっかり公開して、正しい方向性を迅速に導き出し、市民の不安解消に全力を挙げていただきたい。
市の施設でグラウンドゴルフが利用できる施設というのは、主に西部生涯スポーツセンター球技場や南部生涯スポーツセンター、平城第二球技場、緑ヶ丘球場、黒谷球技場、登美ヶ丘球技場など15施設がございます。
グラウンドゴルフの利用状況についても調べてみたのですが、直近の12月の利用回数が、西部生涯スポーツセンター球技場で11回、南部生涯スポーツセンターで6回、平城第二球技場で7回、緑ヶ丘球場で7回、黒谷球技場で6回、登美ヶ丘球技場で6回になります。大変多いなと、利用頻度が多いなというふうに感じております。
こうしたデータからも、高齢者の皆様にとって、グラウンドゴルフに限りませんけれども、体を動かす軽スポーツというものが生きがいの創造、健康寿命の増進という観点からも非常に必要な、重要なものであるということが分かると思います。
各施設とも高齢者の皆さんの利用が大変多いですから、福祉の観点からも、高齢者の皆様が利用される場合のサービス、例えば利用料金の減額とかそうしたこともぜひお考えいただけないものかと思います。